あの鐘を鳴らすのは

一夜を共にすればいかに美人さんでも何かと細かい所が見えてきます。
大抵の事は受け入れる気持ちでしたが、ハイポジを押さえると1~2弦がフレットに張り付いてしまうのはヤバい。
技術でカバーできない自分にとって、こういった敷居の高さは致命的です。

仕方なくネックの調整を思い立ったのですが、EB-3での作業で結構な時間を浪費した経緯もあります。

松下工房:ギターの基礎知識
こういったページで予備知識を仕入れても、実際の作業で必要になる手順や力加減といったニュアンスは得られません。しかしながら実験体や生贄を用意できる余力もないときた…。

ここはひとつ、プロに診てもらうことにしました。
どうしようもないレベルなら実家送り(クレームからの返品)も辞さない構えです。

以前から行ってみたかった国場の小さなギターフリークさんは、残念な事に7月に閉店していました。
次にグーグル先生に教えてもらったのがベルズギターサービスさん。お店は首里にあるようです。
電話での応対も丁寧で、タイミングが良かったのか、その日の夜に持ち込むことができました。

ダッシュボードにスマホを置いて首里の坂道を探索。
ナビの精度の低さに振り回されて迷子になりかけながらも無事に到着することができました。


小さいながらも工房の空気が詰まった空間でした。


作業を担当するのはオーナーの伊禮さん。
楽器の状態を確認した後、弦とネックを外します。
念のため予備の弦を持っていきましたが、丁寧に作業を進めていただいたお陰で杞憂に終わりました。


ネックポケットの図。
Webで見かける舶来品に比べると大変あっさりした印象でございます。


調整後の組付けもスムーズに進みました。

IMG_6483r.jpg
生音とアンプからの出音を交互に交えながら、各弦・各フレットの音をひとつひとつ確認していきます。

ネック調整が済んだところで、私も楽器に触れてみました。
ハイポジションのフレットが気になる旨を伝えたところ、スムーズに作業を再開していただきました。

フレットと指板の密着が甘い箇所を軽く叩き込んでいく調整です。
フレット交換や磨り合わせなどの単語が浮かんで戦々恐々だったところ、この作業だけでハイフレットの問題は殆ど解消されました。

元々は安価な量産品ですので、あまり多くの事は望めません。
しかしながらメンテのプロの手にかかると、楽器としてビシっと一本筋が通ったかのように印象が変わります。
スタジオに持ち込んで音を出してみてそれを実感しました。

今回利用させていただいたベルズさんのURLです。
Bell’s Guitar Service
急な依頼にも関わらず遅い時間まで店を開けていただき、本当にありがとうございました。
場所も覚えましたので、次の機会にも是非利用したいと思います。

かかった費用は、費用対効果からすると驚くほど低予算でした。
惜しい個体を掴んでしまったと嘆いている方も試してみる価値はあると思います。

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美人さんがやってくるヤァ(以下略

昼休みに自宅まで帰って、新しい恋人に会ってきました。


ソフトケースから溢れんばかりのナイスバディ。


脱ぎ脱ぎタイム。
カッターが壊れていたので、欧米人ばりに素手でベリベリ剥きました。


まずは背中。


肩から首筋。


うなじ。

時間は迫っていましたが、このままでは生殺しですので、ちょっとだけ声を聴いてみましょう。

10Wのギターアンプから、ベースの、それもジャズべの音がします!

wwwwwwww

当ったり前すぎて吹きそうですが、EB3とは明らかに違う音を奏でてくれたところに頷いてやって下さいw

2V1Tはガリなし良好。
トーンを絞ってもそれなりに輪郭を保った音が出ます。
使えない音域を見つけるのが難しいでしょうね。

ネックはわずかに順反り。
押さえてみた感じでは特に支障なさそうですが、次の張替えの際に調整してみるかもしれません。


ベース本体以外に、ベルデンのシールド、ダダリオのラウンド弦、チューナー、ソフトケースがついてきました。
サイズオーバーでヤマト便での発送(3.9K)でしたが、オマケで元は取れたかな?


時間もなくなったので、寝所に収めてみました。
楽器の質が1ランク上がって見える不思議w

当初、ベースを新調するなら黒のマッチングヘッドか3TSにしようかとぼんやり考えていましたが、この現物を見たら全て吹き飛んでしまいました。
スペックは普通。
音も普通。
何も特別なところはないのですが、中古(※)で状態が良いという条件を満たしているのが地味に素晴らしい。
(※)ごく個人的な考え方ですが、通販やオクがメインだと新品の個体差はむしろ不安材料なのです。

オクでは30Kを越えたあたりから躊躇していました。
今では、あそこで突っ張った自分を褒めてあげたいです。
もう少し落ち着いたら細かい所も見えてくると思いますが、その頃にはアバタもエクボになっていることでしょう。

…というノロケ話でした。

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