Scorpion EXO-400V

10ヶ月ほど前になるが、通勤用にバイクを買った。

年間の駐車料金12万と見比べて予算決定。
10数年ぶりに中型免許を活用しようと思い立ち、
CLUBMAN(GB250E)を6万円ほどで落札した。

しかしフェリーでの送料が3万とか(笑)
その後も修理やらパーツ交換で軽く初期予算を超えたという…。

まあそんなボロっちいバイクだが俺は気に入ってる。

GB250E.jpg
最初についてた社外品を2型のマフラーに変えたが、本体は1983年頃に製造された初期型。

さて港までバイクを取りに行こうかと昔使ってたフルフェイスを引っ張り出したら、内装と帽体の間のスポンジがポロポロ崩れて顔にかかってくる。さすがのAraiも時の流れには勝てなかったか…。

仕方なくホムセンで買った半キャップを、その後ずっと着用し続けることになった。
冬でも気温は高いし、小雨や虫は伊達メガネでカバー。
通勤程度ならこれで十分だと思っていたところに、夏到来。

…頭頂部が半端なく蒸せやがる。

快適性と安全性を考慮して、ベンチレーション付のヘルメットに変えることにした。
ジェットが似合わないのは周知のためフルフェイス一択。
でも、3万とか4万とかするんだよなぁ…と調べ始めたところ、
・南海のCyber
・南海のAster
・YAMAHA純正のRollBahn
・SUZUKI純正のScorpion
・HJC(Korea製)
・Arai/SHOEIの新古/中古
予算的にこの辺が限界。

Cyberはベンチの評判が最悪なので×
Aster・RollBahnは試着の印象が安っぽかった割に値引率が悪いので×
Arai/SHOEI…内装が洗えるとはいえ、誰がどう使ったのかわからない中古は微妙。
内装固定のVECTORやRFXなら新古品に何とか手が届きそうだが…。
HJCは試着の機会に恵まれず、今回はスルー。

そうこう逡巡しているのも時間がもったいないので、上記候補の中で最も安く入手できそうなScorpionに決めた。後継モデル(新型帽体)が出たおかげで、送料を含めても1万円を切るという投売り状態。
各所での評判は、
・やたら重くて大きい
・欧米向け帽体のため幅が1サイズ狭い
・性能的には○(シールドが曇りにくい/交換しやすい/安い、SNELL通ってる等々)
とのことだったので、色・サイズが選べなくなる前に落札することにした。

で、前置きが長くなったけど、本日届きますた。

EXO-400V.jpg

被り心地は悪くない。内装もこの価格帯で販売されているヘルメットとは思えない出来。
Arai/SHOEIでLだったサイズは、1つ上のXLを選んで正解だった。
確かに頬は圧迫されるが、巷で言われるほど極端にきつくはない。首周りなども含めてフィット感があり、安心感と被りやすさは感じられる。
首を振ってみたところ気になるほど重いわけでもない。重心が偏っていないせいもあるだろうが、この辺は長時間同じ姿勢を続けてみないとわからないか。

外観では、ずっとゴールドだと思っていた額のSマークが実はクロームだったので、それほど恥ずかしい感じはしない。外さずに使ってみようと思うw
ダクトのプラスチックは確かに安っぽいのだが、この辺でコスト削減を図っているのであれば十分許容範囲かな。
帽体の大きさは、最近のコンパクトなフルフェイスと比べると目立つ。この価格帯でSNELLを通すには必要だったのだろうから、Scorpionの特徴と割り切るしかない。

最後は肝心のベンチレーションだが、真夏の沖縄でどれほどの効果があるのかは、また今度書いてみようと思う。


辺戸岬

休日の午前中を使って往復250kmほど走ってきました。
問題のScorpionですが、総合的には失敗と言わざるをえない…(´・ω:;.:…

というのも、30分ほど経過したあたりから側頭部がズキンズキン痛むんですw
原因は自分の扁平頭(極端に言えば「上から見るとおむすび形」)にあるのはわかっているんだけど、1サイズ上げたぐらいでは収まりきらなかったようだ。
初めに頭を入れた時は結構いい感じだったんだけどなぁ…。

LサイズとXLでは同じ帽体を使っており、XLは薄いパッドで対応している(はず)
チークパッドは問題ないのだが、頭部を囲むパッドに厚みや弾力が足りないせいか、硬い帽体が側頭部を直接締め上げている感じ、と言ったら痛みのいくらかでも伝わるだろうか。

頭部の形状は個人差が激しいので「扁平頭はさらに1サイズうp」という注記を足していいものかどうか判断に苦しむところだが、もしサイズ変更が可能であればさらに1サイズ上(XXL)を選びたいと思う。

※その後、XXLも同じ帽体と聞いた。これ以上どこを削るんだろうか。

それ以外にも気がついた点(むしろ一般的な感想)は

ベンチに関して…○

・額の中央に3段階スライドのインテーク。
帽体の外殻と緩衝材(発泡スチロール)の間に空気を通し、後頭部のディフェーザーから排出する。
頭が蒸れてなかったから、効果はあったんじゃないかな。

・額の左右にそれぞれプッシュ式のインテーク。下側を押すとオープン。
か細い吸入口から内装と帽体の間に空気を流し込む作りのため、頭頂部を風が通るといった感覚は味わえない。冷汗内装と負圧効果のおかげで、ほぼ蒸れなしで過ごせたが、ことさら快適と言えるかどうか…。真夏のこの時期で暑さに苦しめられなかった点は評価すべきだろうな。

・顎の中央に1段階スライドのインテーク。上にスライドでオープン。
ノーズガード付近から強烈に吹き込んでくる急速デフロ。ここを閉じるのを忘れて走行したため、他のベンチレーション効果がほとんど感じられないうえ、ドライアイに涙したw

・ディフェーザーに1段階スライドのダクト。
前を閉じてここを開けるってのは冬場の蒸れ防止かな。ここを閉じて負圧効果の有無を確認する勇気はなかったw

重量に関して…▲
少なくとも軽くはない。首に疲労が残るかどうかは個人差もあるが、空気抵抗との相乗効果でメット自体の重量よりも重く感じる局面が結構あった。

空力面に関して…×
帽体が大きい(しかも丸い)せいもあって、カウルにでも伏せない限り抵抗をモロに受ける。
この辺は、ひと昔以上前のA社製・S社製と比べても厳しいんじゃないかな。
旋回中に出口のさらに先ぐらいを向いてないと抵抗が倍増するので、教習用としてはいいかも(`・ω・´)b

なお、ノンカウル・ほぼ直線・ぬうわkm/hといった限定条件になるが、リフト感はそれほどなかった。
コーナー手前で上体を起こしたときの顔ブレーキに関しては最強かも。 (´・ω・`) 首が…。

音に関して…▲
ベンチ全開&薄いパッド。これで静かだったら凄いんだが…。
残念ながらノイズは大きめ…というかデフロ全開だったためイマイチ確証が持てない。これは完全なミス。
周囲の音はしっかり拾えていたので、街乗りには向いてる。

シールドについて…◎
噂通り曇らないシールド。さらに強力なデフロは過剰性能と言えるかも。
ただし出荷状態での性能と考えると、汚れを拭き落とすのが怖いw

また、外見よりも視認性が大事な人にクリアシールド標準装備は嬉しい。
コーナー奥が陰になってたり、いきなり短いトンネルが現れたりするときには、薄いスモークでも結構不安なんだよね。
真夏の沖縄を走った割にはボンバーマン焼けにならなかったのでUV効果も○
なお、交換云々に関しては無評価とさせていただきます。

茅打パンタ

自分で書いてて思ったけど、ヘルメットひとつに話長ぇよ…。

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