ドラム周りの機材がひと通り揃ったので、近くのスタジオに持ち込んで叩いてみた。
ハイハット(Meinl Raker 12″)
前回も試した通り、ミニドラムとの音量バランスが良い。高めのピッチで可憐な響き。やや淡白。
クラッシュ(Paiste PST5 シンクラッシュ 14″)
クラッシュと言うよりスプラッシュ。芯がなく軽い鳴り。音量は控え目だが全体の中では浮きやすい音質。エフェクトシンバルとしては都合がいいのかもしれない。カップ音はキンキンして使えない。
クラッシュ(ZENN ZCF16)
レビューから受けた「抑えめの鳴り」という印象からクラッシュライド的な用途に期待したが、ハズレを引いたかステマに騙された感じ。
ピッチが低く締まりのない音。カップ音も然り。チャイナっぽい響き。そして頭痛がするほど五月蠅い。これならPST5のロッククラッシュ(地元で特売)を買えば良かった。
ヘッド(REMO アンバサダーX コーテッド)+リズトラのシェル
全体的に音量があってよく通るヘッド。録音を聴いたら五月蠅いZENNにも負けずに鳴っていた。
タム類は弾けるような気持ちいい音。
フロアタムはシェルが共鳴してサスティンが長すぎる印象。全体を録音した中ではそれほど気にならなかったが。
スネアはサイドを張りすぎたせいか、ちょっと詰まった感じ。低めのピッチで叩いたら、その辺の14″と似たような音が出せた。今後も要チューニングだがまともにリムショットできないのが最大の欠点。
バスドラはバスタオルを詰めてきつめにミュートしたため、音量・鳴りとも少し頼りない感じ。録音を聴き返したらアタック音がしっかり録れていたので、次の機会にはミュートなしで踏んでみたい。
ペダル(DW 6000CX)
さすが新品、ノイズもヨレもなく、ペダル側の抵抗を一切感じさせないようなスムーズさ。プレートレスだが大きなカムとチェーンのせいで手軽に携帯できるほどではない。重量もそこそこある。(アンダープレートの違いしかないので当然)
[2012.6.27 修正]
リズトラはリフター(バスドラの下に突き出た棒)の下端にあるプレートにペダルを噛ませるようになっているが、DWのフープクランプの噛み合せが浅いためヒットポイントがだいぶ遠くなってしまう。
それほど踏みにくさは感じなかったものの、ビーターがヘッドにきちんと当たっておらず、本来の音は出ていないと思う。
ビーター(LUDWIG L-1286)
思ったよりも硬めのアタック音。ストレスを感じさせない軽さ。DWのペダルとの相性はとても良い感じ。結局DWのビーターは試さなかった。
懸念していたシンバルアームは2本ともしっかりシンバルを支えていたように思う。ドラム本体への振動もなく、14″と16″のクラッシュを普通に叩く分には何ら問題なし。ただ、ライドがロータムの奥になるため、そのうち右手が上がらなくなる予感。
全体的な印象として、叩いている時には頼りないが、録れた音は思ったよりもしっかりしたものだった。
今後、余裕があればまともなクラッシュ(ライド兼用)と、リムショットが綺麗に響くスネアを導入したい。
ZCF16はいつものスタジオで試す程でもないので、さっさとオクに出してしまいたい。まったく期待外れである。
番外(KC シンバルバッグ CYB-35)
仕切りの深さが15cmほどしかなく、シンバル同士が容易に接触してしまう。バッグ内を転がらないというだけで、かなり騙された気分。
予想に反して外側の生地は厚く、申し訳程度のクッション性もあった。肩ひもは厚く柔らかい。ここだけオーバースペックな感。
ポケットは細長いうえに厚みがないのでスティックぐらいしか入らない。
ペダルを同梱するときは緩衝材でくるむか、いっそ別のバッグを用意した方がよさそう。
欠点はあるけど2300円というコスパの前には霞む。
ZENNがリュック紐のついたバッグを出してくれたら即買いしてたんだけどな。