EB-3

ヘッドは下がるし、音に芯はないし、ネックはすぐ反るし、とマイナス評価づくしのEB-3ですが、手元に残すことにしました。(新品が叩き売り状態なので買い手が見つかりそうにないというのもありますが)なぜか気に入ってしまったこの糞ベースについて語らせてください。

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一番目立つ場所に鎮座するハムPU、そこから伸びるロングスケールのネック。この2点がエピフォン製EB-3の外見上の最大の特徴だと思います。

ネックはナット~ブリッジのフレット幅にあまり差がなくストレート、薄めで平坦な形状です。この辺りも強度不足の原因になっているのかも。

ビジュアル的に存在感を主張するフロントPU、これだけデカいハムなのに低ゲインとなっております。ブイブイ言わせる重低音を期待したら絶対に肩透かしを喰らうことでしょう。でもまぁ、角の丸いノスタルジックな音が出るので、古い時代の音楽にはマッチするかもしれません。最終的にはアンプのゲインを上げればいいだけのことですしおすし。

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ボディから浮かせたブリッジ形状により、弦のテンション感は低め。押さえやすい半面、指弾きで4弦が暴れやすい印象を受けました。

ピックアップはリアの方が高ゲインで、腰のないペラペラした音が出ます。フロントからは眠い音しか出ませんので、時にはフロントとリアの匙加減が必要になる…かもしれません。

指弾きを考えたら、フロントとリアどちらかを中央に寄せた方が弾きやすいと思うんですけどね。70年代にはそういったモデルもあったようです。
参考リンク : The Gibson EB3 bass guitar

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ギブソン系のベースによく見られるロータリーSW。オリジナルは4WAYで、1がフロント、2がリア、3がミックス、4がフロントのハイカットとなっていたようです。ピックアップを切り替えるだけなら普通のトグルSWでええやん、と思いきや、ギターと違って曲中で切り替えることも少ないですし、誤作動しにくく折れにくいという利点も。
おっとピックガードのネジがサビてる…フィルム剥がさないからや…。

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SG特有の流麗なボディシェイプ。「あまり詳しくない人がギターの絵を描いたら大抵この形になる」という普遍性を持ち合わせています。

それにしてもザクリでかいっすね。元々酷いトップヘビーがさらに増長されております。
鳴りや音色に寄与している可能性は…どうでしょうね。手離したPB400と違って胴鳴りはほとんど感じられませんが、ホローボディってそんなものだったような気もします。あれ?これセミアコじゃないんだけどなw
ザクリ全体に帯電塗装、フタの裏はアルミ貼りと、ちゃんとノイズ対策されている印象。

SGのカラーリングといえばチェリーレッドですが、あの色にはトラウマがありますので黒マンセーです。

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オリジナルと同様にセットネックです。PUのレイアウトもそうですが、そこまでSG(ギター)との近似性に拘る理由は何なのでしょうね。よくわかりません…。

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Epiphoneのロゴ、嫌いじゃないです。無知でミーハーな私はビートルズの影響もあって日本のブランドより信頼できる(ホンモノに近い)と妄信していました。

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ヘッド裏にはMADE IN KOREAのシールが燦々と輝いております。
クルーソンタイプのペグがいかにも重そうな印象。ヘッド落ちの条件をこれでもかと詰め込んだ糞ベースですね。もう何というか呆れるしかない。でもこのデザインが好きなんです。乙。

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弦高はかなり高め。これでも抑えやすいことに変わりはないのですが、グリスは辛そう。撮影の後に少し調整しましたが、ブリッジを少し下げただけでビビります。見た目も材質も細くてヤワいネックですので、巷のセオリーに反して弾き終わったらすぐ緩める方向で維持したいと思います。
弦はどこぞのものとも知れないラウンドが付いていますが、ダダリオのセミフラットあたりに変えたいところ。

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YAMAHA PB400と並べて比較してみました。すごく…長いです…。

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