そうそう持ち歩く機会はないのに、いざその時になると使いにくさに閉口してしまう。それが三脚。
せめてまともに使える三脚が欲しいとオークションを物色していましたが、第一候補のハスキーは状態に関わらず2万円越えが相場。これは懐に優しくないので断念して、そこそこの性能で安く手に入る三脚を試しすことにしました。
まず手に入れたのがこれ。
SLIK MASTER 3,980円+送料1,317円。
サイズも重さも申し分ありません。
フリーターン雲台は縦位置にセットするときコツが必要。
ビデオ撮影では使いやすそうです。
アルミが美しい脚部はロックナット式。
溝が切られて空回りしにくくなっていますが、伸縮のスムーズさには欠けます。
この三脚、ぱっと見で状態は良かったのですが…
実際にカメラを載せてみたところ、シーソー状にカクカクします。
気になって雲台を外そうとしたら、雲台受けがポロっと取れました。
どこにも固定用の溝やネジ穴がありません。これはあかんヤツや…。
接着剤やエボキシで固定するにも不安が残るため、修復は不可能と判断。
配送会社の補償を受けることにして、次の1本いってみましょう。
1960年代後半に作られたと思われるSLIK MASTER(3代目)
2,210円+送料500円と格安でした。
おまけに付いてきたケース(#1550?)
しっかりした造りで、これだけでも十分に元が取れました。
せっかくの機会なので2本のMASTERを比較。
どちらも古い三脚ですが、左の比較的新しいマスターには、各所に改良の跡が伺えます。
(パイプ溝・ロックナット・クランクハンドル・石突など)
開脚角度が大きく、場所を取ってしまう点だけはマイナス。
伸長は新>旧。全高は旧>新。
サポートに問い合わせたところ、どちらもセンターポール(EV)の取り外しができないため交換は不可能とのこと。
雲台の重量は新>旧。パン棒は短く改良されています。
5歳児に見せたら旧型の方がカッコいいと言ってくれました。ふむふむ。
新しい方の雲台、あるいは脚を手元に残すか検討しましたが、結局、旧型をそのまま使うことにしました。
本体部分のチリメン塗装に惚れたと言っても過言ではありません。
脚を固定するネジがナメかかっています。
こっそり六角と入れ替えておきましょうかね。
いっそのこと新しい方の脚を…いやいや。
最初に書いた「使いにくさ」からは逃れられない運命のようですが、愛着でこれを克服することにしましょう。