発掘

前回書いたMagic OnlineやMagic Workshopでネット対戦を始めて数日、そろそろM:tGのデッキでも組んで店に行ってみようかと思ったが、再録カード(Terminate)やライフカウンターが手元にないのでタンスの中を漁ってみることにした。

出るわ出るわ、どれだけ身銭を切ったのか見当もつかないほど大量のカード。
その中から目的のカードやカードスリーブと一緒に、数年前に愛用していた黒単デッキなどを見つけた。
“Cursed Scroll”が猛威を振るっていた頃。このデッキにスタンダード落ちした”Dark Ritual”は入っていなかった。
赤全盛のあの時期によくもこんなデッキを使い続けたものだ。昔からまったく進歩のない男である。

ところが、いざ試合では対赤にシフトした白青と当たり、”黒騎士”や”Dauthi Horror”が伸び伸びと駆け回ったりするのもこのゲームの面白さというか、狭い世界での数奇な記憶のひとつだ。
「強い色で組む」よりも「得意な、あるいは好きな色で組む」が主流を占めた、地元の小規模トーナメントだけが持つ雰囲気がそこにはあった。誰もが強いレアカードを持っていたわけではないのだ。

当時の感覚を思い出しながら、幾つもある箱を漁ること十数分、ようやく本命を発掘することができた。

SA390237.jpg

実は同じようなものをもう1個見つけたのだが、おそらくこちらの方が古い。
(もう一方は”DUELIST”のロゴが水平に表記されている)
東京でM:tGの大会などに出始めた頃のもので、かれこれ15年くらい経っているはずだ。

SA390236.jpg

裏面にはご丁寧にも販売元(Wizards of the Coast)の所在地が刻まれている。
製造年に &copy 1996 とあるのでだいたい記憶は合っているようだ。

ボードゲーム、テーブルトーク、カードゲーム…ゲーム機やPCに道を譲って消えていった数多くのゲーム、
その中でしぶとく(?)生き残っているM:tGというゲーム、
もはや会うこともないだろう友人や後輩や店員や対戦者たち。
それら諸々の存在に、乾杯。

自分の子供(孫?w)の世代と付き合う小道具としてのゲームを、また始めてみようと思う。

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