ずいぶん前にハマっていたMagic the Gathering(以下M:tG)というテーブルカードゲーム(以下TCG)を再開することになった。以前のように地元のトーナメントや公式試合などは意識せず、買ってきたカードを2~3人で共有して遊んでいるだけだが、やはりこのゲームは面白いと感じる。
大雑把に表現すると、決まった枚数(40枚以上だったり60枚以上だったり)のカードを組み合わせて作った「デッキ」を持ち寄って対戦をおこなうのがTCGの概要。
テーブルゲームの定番であるチェスや将棋や囲碁やモノポリーやオセロは、シンプルでありながら奥深い。気軽に・自由に・誰とでも対等に遊ぶことができるが、定石や勝ち筋は無数に存在する。
一方、M:tGのようなTCGは、一見すると複雑で・制約が多く・対等であることが珍しいが、同じ条件で何度も遊ぶ場合は(デッキも相手も同じ)決まりきった展開をなぞる運ゲーに成り下がる。
※将棋の例で例えると「相手は常に居飛車・こちらは常に中飛車で対戦する」と決まっているようなもの。これに麻雀の「手牌」や「ツモ」といった不確定要素が加わると思えばいい。
この解決策として用意された販売戦略が、3~4ヶ月ごとに新しいカードセットを販売するというものだが、公式試合を前提に新しいセットや入手率の低い高額なレアカードを購入していくと、結構な出費になる。カードショップで久しぶりに会った知り合いに「マジックやめたら家電品が増えた」と漏らしたのは紛れもない事実である。
それでも以前はApprenticeあるいはMagic Work Stationというフリーウェアを使ったネット対戦が可能だった。カード資産ゼロでも自由にデッキを作って対戦できるのが魅力だが、当然の帰結としてダウンロードサイトは軒並み閉鎖されている。
以来、M:tGに何ら関心を持たず、押入れのどこかに過去のカード資産をしまい込んでいたわけだが、ようやくそれらが陽の目を見る機会を得ることになりそうだ。といっても過去に販売されたカードが使える試合に限られるが。
昔のような勢いでカードを買い漁ることはできないので、スタンダード形式(基本セット+現行の拡張ブロック+1つ前の拡張ブロック)の試合では、他のプレイヤーとのカード交換(トレード)を活用しながら、最低限必要なカードを補充していくことになるが、「欲しいカードは皆一緒、強いカードはどこでも高い」という不文律の前ではあまり現実的ではない。初心者の頃に戻って、安く入手できるカードでデッキを作り、プレイングで補う努力をしなければならないだろう。(それが通用しなくなったために興味を失ったのだけど)
手始めに、3月に開催される「スタンダード形式・コモン大会」で腕試しをしようと思う。
また、【参加費+3パック分のカード代】で済むブースタードラフトなどの試合形式で大会などが催されるので、現行ブロックのカードを少しずつ入手しながら遊ぶことはできそうだ。
下記はM:tG初心者&リハビリ者向けのリンク。
・オンライン&クレカでカードを購入する公式オンライン対戦では、無料トライアルでの参加も可能。
Magic Online
・国内販売元のタカラトミーでは、ソロプレイ専用の体験ゲームがダウンロードできる。
第10版体験ゲーム
追記:
・プログラム本体はシェアウェアだがお試し期限が定められていない。デッキエディターとしても優秀。
Magic Workstation
・MWS用のカードイラスト。日本語版は最新2ブロックのみ。
MtgBr.com