ツーリングに行ってる間に音屋で注文した品が届いていた。
(写真左上から)
フラットワウンドx2
クロスx1
15cmパッチx1
ワインダーx1
ストリングクリーナーx1
ピックx12
9V電池x6
スーパースリンキーx3
3mシールドx4
以上で1万円ちょい(送料1,500円含む)
遠隔地の送料が高いので、予定より少し多めに買ってしまった。
直結大好きなくせしてシールドはペダルとインとセンドとリターンでほら4本、てな具合だが後悔はしていない。
道具は揃ったが肝心の楽器は弦のビビリが気になっていたので、ネック調整のためピックガードを外してみた。
溝が小さすぎて六角レンチが入らない。ヤマハの楽器には専用工具が必要なのか?
それにしても汚い。(写真左側:淵の黒い部分がくすんだように見えるのは映り込みではなく汚れによるもの)
弾き込んだ結果ならまだしも、どれだけ長いこと埃を被ってきたことやら。
とりあえず楽器をレモンオイルで磨いた後、車を走らせて沖縄市の楽器屋に行った。
店員に見せたところ、ネック固定のままでは専用レンチが必要だが在庫はない。ネックを外せばその辺で売っている六角レンチで回せるとのことだった。
ついでにギターの方も見てもらったが、やはりネックを外せば(略)ただしこちらはマイナスドライバーでおk。
言われるがままに店まで楽器を担いでいった自分はアホに見えたに違いない。
帰宅後、ネックを外したついでにボディの清掃に取りかかった。
レモンオイルではほとんど汚れが落ちなかったので、昔買った「スーパーブライト」君に登場願った。
中央がスーパーブライト。アリプロが出していたムース風ポリッシュ。現在はSB-8に型番を変えて存続しているようだ。左はバイクの清掃などで愛用しているペーパータオル。吸湿性が高く濡れても破れにくいので、クリーナーやワックスなどを直接散布したくない場合に重宝する。
あっさりと色艶を取り戻したPB-400。
これは以前、オクで1万円出して購入した中古の廉価品。
音合わせか何かを控え、焦って入札したように思うが、ペグの遊びが大きかったり、ピックガードを止めるネジがサビていたり、バネが固着してPUが動かなかったり、ロングスケールの割に音の落ち着きがないというか芯の通った感じがなく、腰のないを木を使っているせいで生音がやたらデカく、ポジションによって妙な倍音が響き、フレットが擦り減って音程も取りづらい…と、要するにあまり良い楽器ではない。
懐かしい時期に作られたものだということだけが取り柄かもしれない。
このベースが作られていたであろう中坊時代は、楽器屋を巡ったりカタログを眺めることが何よりの楽しみだった。平均的な日本人の体格には大きすぎて映るフェンダー系には全く興味がわかず、ギブソンやホフナーといったミドルスケールを欲しがっていた記憶がある。結局、高校入学に際して親の勧めでベースではなくギター(ヤマハのSG-500)を買ってもらったのだが、そのギターは今頃どこに転がっているのだろうか。
回想が落ち着いたところで調整にとりかかる。
1. トラスロッドを(ブリッジ側から見て右周りに)45度締めた。
2. 音屋で買った弦を張ってみた。フラットワウンドは初めてだが、思っていたほどテンションは高くない。
3. 弦高を下げてベタ付けにした。まだまだフレットから浮いている感じがしたので、弦を緩めて再度ネックの取り外しにかかる。
4. トラスロッドをさらに90度締めた。かなり抵抗があるので、百均のレンチではこれ以上無理をしないことに。
5. 各フレットでビビリが出なくなるまで弦高を上げていく。おいおいどこまで高くするんだという感じ。
6. 音叉もチューナーも雲隠れしているので、耳だけを頼りにオクターブ調整。
12f付近でやたら弦高が高いものの、これ以上気にしたら負けな気がしたのでそのまま一晩放置。
翌日。
まともなアンプがないのでヘッドホン専用のブースターを通して弾いてみた。
ベースの生音がデカ過ぎて、密閉型のヘッドホンでも防げない。これをかき消すまで音量を上げるには鼓膜が耐えられそうにないので、シールドを通した時の音の伸び具合やノイズの確認をメインに。
7~12fあたりで少し音詰まりな感じだが、弾き方を変えたらそれなりに伸びるので気にしないことにした。PODのガリもなく全体としては良好な印象を受けた。
というかフラットワウンドの滑り具合にひたすら感動。これホントに1,000円の弦?
楽器の元音が太ければ小一時間グリッサンドしてあげたのに。
今回購入したシールド。3メートル1本500円というこれまた驚愕の安さ。
太くて硬くて取り回しが悪い…という予想を覆すしなやかさ。巻き癖には若干弱いかもしれない。
アンプを通してみないことには断言できないが、中域メインで素直な音は使い手を選ばない印象を受ける。
このシールドじゃなきゃヤダって人はいないと思うが、少なくとも私のお財布にはマッチした。